42 生業

更新日:2019年03月05日

収入を得るための仕事を生業(せいぎょう)といい、「なりわい」ともいった。南の水田地帯は米作りが中心であり、北の山村では林業や炭焼き、お茶、シイタケ、和紙作りが盛んであった。
米作りは、冬の寒い時に田打ちをしておき、5月に 苗田 ( なえだ ) に 籾 ( もみ ) をまき、6月に井ざらえ(用水の整備)をして田に水を入れ、 代掻 ( しろか ) きをして田植えをする。田の草とりをくり返し、10月から稲刈りをする。稲束をハゼに掛けて乾かしてから足踏み脱穀機で 籾粒 ( もみつぶ ) をとる。これを 籾擦 ( もみす ) り機にかけて 籾殻 ( もみがら ) を取って玄米とし、俵に入れて保存した。食べるときは踏み 臼 ( うす ) を用いて精米する。農業は共同で行わなくてはならない作業が多かった。
米の裏作に麦を作った。稲刈り後の田を鍬で打ち起こして種を蒔き、芽がでると何度も麦踏みをくり返し、5月に刈り始める。麦が終わると田植えとなる。

山仕事は、木を切って運びだし、その後へ苗を植え、下刈りをして木を育てる。炭焼きは、雑木(ぞうき)を切って炭窯(すみがま)に入れて蒸し焼きにする。堅くてチンチン音がする白炭は1日で焼き、柔らかな黒炭は1週間もかけて大量に焼く。シイタケは、ナラやシデの木を秋に切ってナタでハの字の形に刻みを入れておくと3年目に出てくる。以前は生で保存することができなかったので乾燥させて桝(ます)で量(はか)って売った。
お茶は、八十八夜の5月初めからお茶摘みさんを雇って摘み始める。それをお茶師が手揉(ても)みをして粗茶(あらちゃ)にして町の問屋へ売りに行った。現在も森の町にはたくさんのお茶問屋があり、お茶の香りがただよっている。

(1)補植

田んぼの補植の様子

田植えが終わってから、活着しなかった所に苗を植え込んでいる。
(森町谷中 田中 平成10年6月)

(2)はぜかけ

おばあさんがはぜかけしている様子

刈り取った稲を一把づつ竹のハゼにかけてゆき、自然乾燥をさせてから脱穀する。
(森町草ヶ谷 平成7年10月)

(3)吉川の鮎

鮎釣りの様子
釣り上げた鮎の写真

石についたコケが鮎のエサであり、山の養分が鮎の味そのものとなる。 吉川は太田川の源流で水源の1つである。
(森町鍛冶島 本村 平成10年8月)

(4)紙すき部屋・茶部屋

紙すき部屋・茶部屋を行った作業小屋の写真

門田の萩原家に残る紙すきと茶をもんだ部屋。 季節ごとに作業上の名前がかわる。
(森町鍛冶島 門田)

(5)消毒の水くみ

車で水くみしているおじいさんの様子

田中のアアラは湧水地で現在もこんこんと水があふれている。
(森町谷中 田中字アアラ 平成10年7月)

(6)もやひろい

薪を運んでいる老婆の写真

83才の老婆はしょいこでふろのたき木を運ぶ。
(森町三倉 田能 平成9年12月)

(7)梨畑

花満開の梨畑の写真

まっ白な梨の花が咲いて、ことしもたくさんの梨がとれそうである。
(森町谷中 平成10年4月)

(8)しいたけ

木から生えているしいたけの数々の写真

天方や三倉ではコナラなどをホダ木としてシイタケの栽培が盛んである。
(森町三倉)

(9)生葉をふくう

お茶をもんでいる作業の様子

自園自製のお茶をもむ。 生葉がいたまないように手を入れている。
(森町三倉 舟場 平成7年5月)

(10)炭焼き

炭焼き小屋の写真

近年再び火を入れるようになったカマ。
(森町三倉 大河内 平成7年7月)

(11)お茶摘み

お茶摘みをしているおばあさんの写真

「お茶の時期になると腰も伸びて毎日が忙しい」というおばあさん。
(森町天方 平成7年5月)

(12)街中の茶問屋

街中の茶問屋の工場内の写真

ウナギの巣のような奥深い茶工場内。
(森町森)

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