50 史跡・名勝・天然記念物

更新日:2019年03月05日

史跡・名勝・天然記念物の中で静岡県の指定は、天然記念物の次郎柿原木と天宮神社のナギの2件で、このほか史跡14件、名勝1件、天然記念物3件が森町の指定文化財となっている。
次郎柿原木は、弘化年代(1844年~1847年)に松本治郎によって発見されたといわれ、明治2年に火災で焼失したが、翌年根株から萌芽し非常に良質の実を結ぶようになり、現在まで保護されてきた。
天宮神社のナギは、御神木で、祭神(宗像三女神、航海の守護神)と関わりが深く、樹齢は不詳(千年以上と伝えられる)であるが、高さ約18メートル、地上5メートル付近で4枝に分かれ、幹は空洞化している。古来神霊の宿る木といわれている。
史跡では、今川・徳川・武田など戦国大名の攻防のあった天方城跡、真田城跡、飯田城跡がある。

また、代々天宮神社の神主家を勤めた中村氏の屋敷跡があり、幕末の頃、勝小吉(海舟の父)がしばらく滞在し、当家において剣術の指導をしている。
原始時代の遺跡としては、森町では数少ない前方後円墳の 東国古墳 ( とうごくこふん ) や小型円墳の 姫穴洞 ( ひめあなどう ) 古墳がある。蓮華寺にある 禅勝房 ( ぜんしょうぼう ) の塚のほか、天方氏三代の墓や武藤氏の墓などもある。
秋葉街道(信州街道・塩の道)と小國神社への勅使参道の一部も指定されており、修験者によって開発された塩井戸(塩井神社)や如仲井戸もある。
名勝では、高さ14メートルの一の滝、20メートルの三の滝などからなる葛布の滝が壮観である。
天然記念物では、御神木(桧・楠)が2本と、江戸時代の白羽柑子(こうじ)の個体をとどめる門田のコウジがある。

(1)次郎柿原木

次郎柿原木の写真

1本、県指定、1944年(昭和19年)、静岡県指定を受け戦時下にも手厚く保護された。 写真は平成9年11月撮影。
(森町森 五軒町)

(2)初めて献上された次郎柿の老木

初めて献上された次郎柿の老木と老夫婦の写真

向天方鈴木家にあるこの木が、明治天皇に初めて献上された採果(さいか)の木である。
(森町向天方)

(3)コウジミカン

木に実っているコウジミカンの写真

1本、町指定、在来のもので、中世~江戸時代に食されてきた。
(森町鍛冶島)

(4)ナギの木

御神木のナギの木の写真

1対、樹齢不詳、天宮神社の神木である。 凪(なぎ)がひくといって、船行の安全を祈る木であり、葉は千人引といって縦にしかさけない。
(森町天宮 天宮神社)

(5)岩窟

岩窟の入り口から撮影した写真

豊岡村と森町の両所に接する岩室寺の岩窟で、寄岩や大きな窟は宗教的信仰を集めた。
(森町一宮)

(6)葛布の滝(二の滝)

水が流れている滝の写真

町指定、下から一の滝・二の滝・三の滝と続く。 本宮山の霊水として古くから知られる。
(森町葛布)

(7)

天宮神社主中村氏の旧屋敷跡の写真

天宮神社主中村氏の旧屋敷跡で、谷水を利用した池や古い樹木が今も残されている。
(森町天宮 大上)

(8)一宮荘代官職武藤氏の墓

一宮荘代官職武藤氏の墓の石塔群の写真

武藤氏は室町期には一宮荘の代官職に任ぜられた。 香勝寺は戦国期の刑部少輔氏定の菩薩寺で、本堂の真下からこの石塔群は発見された。
(森町草ヶ谷)

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