移住定住レポート(堀尾さん一家)

更新日:2019年03月01日

2017年移住 堀尾さん一家

堀尾さん一家

夫・堀尾秀之さん、静岡県浜松市出身。

妻・京子さん、静岡県旧水窪町出身。

長男・()太郎(たろう)くん(5歳)、長女・()(づき)ちゃん(2歳)。

移住の経緯

三重県鈴鹿市→森町三倉地区中村へ

秀之さんの仕事の関係で三重県鈴鹿市に9年ほど住んでいたが、京子さんの父の病気を機に、子育ての環境を考え森町への移住を決意。両親との同居を経て201710月、三倉地区中村に築100年を超える古民家を購入し、森町での生活を始める。

カーテンも仕切りもない開かれた家

リビング&ダイニング

間仕切りがなく開放的なリビング&ダイニング

朝6時。朝もやが消え、ウグイスの声が山あいに響くなか、三倉地区中村にある堀尾家を訪問。すると、5歳になるお兄ちゃんの虎太郎くんが家の前で「おはよう!おうち、ここだよ」と、元気よく出迎えてくれました。大きなガラス窓の向こうには緑豊かな山の風景が広がっています。太い梁や柱など100年を超える古民家の良さを生かしつつ、無垢の杉板の床に欧風の薪ストーブ、あ、カーテンが見当たりませんね。

「うちはカーテンがないんです。外は車も人も通ることがなく、鹿が通るくらい(笑)。朝、お日様が昇ると、子どもたちも自然に目が覚めるし、夜は星がすごくきれいですよ」と、妻の京子さん。周りはお隣さん1軒と畑があるだけ、という奥まった場所にあり、広々とした空間なので、安全に子育てするのには良い環境だと思ったそうです。

「古民家をリフォームするにあたって、繋がりのある部屋にしたかったので、間仕切りのない家にしました」とご主人の秀之さんが話すように、確かに部屋には、壁や戸がありません。よく目が行き届き、子どもが伸びやかに育つ開かれた家は、ここだから実現できた理想の住まいです。

堀尾家の“団らん”は朝食タイム

朝6時半。さあ、朝ごはんの支度ができました。2歳の妹の優月ちゃんも「かあちゃん、ここでいい?」とお手伝い。テーブルには、湯気の立つ味噌汁とごはん、サバの塩焼きに野菜のナムル、シラス、たくあん、隣の畑で育てたミニトマトも並んでいます。みんな揃って手を合わせ、「いただきま一す!」。

公営競技のゴールの写真判定という仕事に携わっている秀之さんは、浜松から愛知県の蒲郡市、三重県の松坂市、遠くは富山県まで広範囲のエリアを担当しているため、帰宅が遅くなることもしばしば。なかなか家族と夕食を共にすることができません。「ですから、我が家では朝食が"団らん"。一日の中で最も大切な時間なんです」と夫妻はロを揃えて話します。それにしても、通勤が大変じゃありませんか?

「森町には高速道路のインターが2つありますし、どこに住んでも特に不便だと思ったことはないですね。それより、子育てに良い環境という点を重視してここを選びました」。

自然の中で遊び、体験し健やかに育ってほしい

朝食を済ませると、虎太郎くんが幼稚園に行く準備を始めます。集合場所からは町で出す送迎タクシーがありますが、そこまでは母子で歩きます。「私自身、田舎で育ち、とてもいい経験をしたと思っているので、子どもたちにもできるだけ自然の中でいろんなものを見て聞いて、体験をしてほしいですね」と京子さん。

朝の散策は、いわば自然学習の時間です。虫が大好きな虎太郎くんにとっては天国。お母さんにとっても楽しみがいっぱい。「花や鳥のことが知りたくなり図鑑で調べようかな、とか、夏には山登りを家族でしたいから一緒に歩けるようにとか、やりたいことが次々出てきて」。子どもだけではなく、親の夢も広がっていきます。

住まい

住まいは幹線道路から入った突き当りにある

自然

目の前に広がる緑豊かな自然

地域に育てられる子どもたち

「隣のおじいちゃん、好き!」と話す虎太郎くんと優月ちゃん。都会では挨拶をしたり声を掛けたりするのも敬遠してしまいますが、ここでは地域の人と親しく付き合うことで、子どもたちにとって安全で安心な環境になっています。

「地域の人々に見守られ、育てられていると感じています。来年、虎太郎は小学校に上がりますが、そこでは少人数ならではの、子どもの自主性を育む教育をしているんですよね。発表会や運動会などに地域の人たちが参加して、とてもいい雰囲気なので、楽しみです」。少子高齢化が進むなか、この地域には堀尾さんと同世代の一家が何世帯か移り住み、子どもも増えているそう。伸び伸びとした環境で暮らす、虎太郎くんと優月ちゃんの成長、みんなで見守りたいですね。

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