マダニに咬まれないように注意しましょう!
マダニ媒介感染症
病原体を保有するマダニに咬まれることによって起こる感染症のことです。
マダニに咬まれ感染すると、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」、「日本紅斑熱」などの感染症にかかる危険性があります。
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の患者は、県内では、令和3年以降、年間4~6例、計13例発生しており、死亡例はありません。
森町は、令和4年6月に、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の患者が初めて確認されました。
「日本紅斑熱」の患者は、県内では、過去5年で、年間5~10例、計39例(本年1例)が発生しており、そのうち死亡例が3例報告されています。
昨年10月に、熱海保健所管内で、「日本紅斑熱」の患者の死亡が確認されました。
マダニを媒介する感染症にかからないようにするために、野外でのダニ対策が重要です。
厚生労働省「ダニ」にご注意ください (PDFファイル: 609.1KB)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
感染経路は、SFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることが中心ですが、SFTS患者の体液(血液等)との接触による人から人への感染や、マダニに咬まれSFTSウイルスに感染している犬や猫の体液から感染することも報告されています。
マダニに咬まれてから、6日から14日の潜伏期間の後、発熱、呕吐、下痢などの消化器症状等が現れ、重症化した場合には、死に至ることがあります。
高齢者は重症化しやすいと考えられていますので、注意が必要です。
日本紅斑熱
日本紅斑熱リケッチアという病原体を保有するマダニに咬まれることで感染します。
感染してから、2~8日で発症し、発熱や頭痛、関節痛、発疹が現れ、まれに死亡することがあります。
人から人へ感染して広がることはありません。
対策
マダニに咬まれないようにしましょう
- 特に、マダニの活動が盛んな春から秋にかけて注意が必要です。
- 野山や草むら、畑などのマダニが多く生息する場所に入る場合は、耳を覆う帽子、首に巻くタオル、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、肌の露出を少なくしてください。また、衣服のすき間をなくすようにしましょう。
- マダニ用に市販されている虫除け剤(ディートやイカリジンという成分を含むもの)の中には、肌の上から用いるタイプがあり、補助的な効果があります。マダニの付着を完全に防ぐことはできませんので、他の防護手段と組み合わせて対策をとりましょう。
屋外活動後は、マダニに咬まれていないか確認しましょう
- 上着や作業着は、家の中に持ち込まないようにしましょう。
- 屋外活動後は、シャワーや入浴で、マダニがついていないかチェックしましょう。
- ダニ類の多くは、長時間吸血します。吸血中のマダニを無理に取り除こうとすると、マダニの口器が皮膚の中に残り化膿することがあるので、皮膚科等の医療機関で、適切な処置(マダニの除去や消毒など)を受けましょう。
- マダニに咬まれた場合は、数日間、体調の変化に注意しましょう。
- 発熱・発疹の症状が見られたら、早めに医療機関を受診し、マダニに咬まれた可能性があることを医師に伝えましょう。
野生動物などの接触にも注意しましょう
- 野生動物は、どのような病原体を保有しているか分かりません。野生動物との接触は避けてください。また、動物の死体等に接触することも避けましょう。
- 動物(イヌやネコ)を飼育している場合、口移しでエサを与えたり、動物を布団に入れて寝たりすることなどは控えてください。
- 動物に触ったら必ず手を洗いましょう。
- 普段から飼育している動物がマダニに咬まれないようにし、もし動物にマダニが付着した場合は適切に駆除しましょう。
- 飼育している動物の健康状態の変化に注意し、動物が体調不良の際には、咬まれたりなめられたりしないようにして、動物病院を受診してください。
参考
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更新日:2024年04月23日